警察庁、警視庁は、「ICカード免許証」などど呼んで、さも銀行のキャッシュカードと同じようなイメージを与えているが、これはRFID免許証である。
偽造防止をうたっているが、健康保険証などが未だに身分証明として通用している現在、必要性が感じられない。また単に偽造防止に用いるなら、接触型のICカードでいいはずだ。しかし、警視庁は、「至近距離(約10cm)まで近づくとICチップ内の個人情報がその人に読み取られるおそれがあります」という注意書きをWebサイトに記載している。
なぜ離れた所から読み取られる可能性のあるRFIDを仕込んだか。それはもちろん、遠距離から読み込む必要があったからである。約10cmなどと書いてあるが、そんな中途半端なRFIDを使う理由が見つからない。おそらくアメリカと同じ10mまで可能なUHF帯RFIDを使用していると思われる。警察が10m離れた読み取り装置から、個人の行動軌跡を把握することが可能になるのだ。電池内蔵型のタグであれば100mも可能である。免許証はクルマに乗らなくても、常に個人が持ち歩いている可能性が高いことに注意して欲しい。
また、警察庁は、このRFID運転免許証は「運転免許証の国際標準規格に対応」したものと言っている。すなわち、アメリカの要望だったという事だ。アメリカでは既に遠距離から運転免許証の情報がスキミングされてしまうことが問題になっている。